[9] tp18 保有日数管理カレンダーの使用方法

株価が下がって売れなくなり「塩漬け」状態になった場合、著者の経験では、
[1]何でこんな株を買ったのだろう、[2]何で高値で買ったのだろう、
[3]何でこんなに下がったのに売らないで長く持っていたのだろう等、自分自身に
対して愚痴がダラダラ出てきました。

上がると思って自分の決断で購入したのであり、[1][2]はスッキリ諦めることに
しているが、[3]については投資期間や損切り条件を決めている場合は、購入後の
トレースをまじめに行えば防止できます。本マクロはまじめに管理する為に、
購入日からの保有日数及び購入株価と現在の株価を比較した損益率を
カレンダー上にビジュアル表示し、管理を容易にする目的で作成しました。

また、ロスカットや売る時期について、自分で決めた設定条件と現在の株価を解析
してコメントをカレンダーの後ろに記載します。記載したコメントは言葉で言われれ
ばより刺激になると考え、「現在13万50千円損しています。10万円損したら売ると
決めたのではなかったの、売れ、売れ」と、PCが喋るようにしました。
なお、この読み上げコメントの選別判断やコメント文は「指標シート」に例題があり
ますが、投資スタイルにあわせ使用者が書き換えて活用して下さい。
(音声で読み上げ機能はExcel2002で追加された機能で、Excel2002/2003で
実行できます。Excel2007は英語のみで日本語読み上げが入っていないので
日本語音声のプリケーションを別途インストールしないと使用できません)

本マクロは「買い」から入った場合のマクロであり、信用取引の「売り」から実行
の場合は「一覧表」及びマクロの変更が必要です。

(1)ワークシートメニューへ追加した項目クリックで実行
「tp18-保有日数カレンダー.xls」を開い時自動的にメニューの最後へ追加されます。
(図10-11a参照)
Excel2007ではリボンに「アドイン」が追加され「アドイン」クリックで追加メニューが
表示されます(図10-11b参照)

(図tp18-1 メニュー:Excel2016例)



(2) 保有株一覧表の作成
・本マクロでは図10-13aに示すような保有日数管理カレンダーを作成しますが、
 その基データは、図10-12aに示す「保有株一覧表」をマクロで読み取り作成します。
・したがって事前に「保有株一覧表」の作成が必要です。一覧表記載のブック名
 シート名の制限はありません。自分で判りやすい名前を付けて下さい。
・この表はワークシート関数をセルに記入してあり「損益」も算出していますが、
 Excel初心者でも簡単に判る内容であり関数に関する説明は省略します。
(ワークシート関数および計算式例は図10-12aに示す)
・売却した場合はG列に日付、H列に売却値を記入します。
・保有日数管理カレンダー作成にA列〜H列を使用しています。したがってこの
 列を変更する場合はマクロの変更も必要です。
・この表には、手数料や税金等は入っていませんが、I列以降に追加しても
 「tp18-保有日数カレンダー」実行には影響ないので自由に追加して下さい。
・「保有株一覧表」は見本ブックの「見本シート」に例題を掲載していますが、
 実際に読者が管理する銘柄に書き換えて使用して下さい。

(図tp18-2 保有株一覧表)



(3) 実行例
 [1]tp18-保有日数カレンダー.xlsを開く
 [2]「保有株一覧表」記載のブックを開く
   この[1][2]の順序はどちらが先でも問題ありません。
 [3] 実行する項目をメニューから指定
 [4] 保有日数入りのカレンダーを表示します
 [5] 保有日数セルへ損益率を色付けで表示します
 [6] 保有株に対し売り「単価」の値を現在値に書換えます
 [7] 最終日の損益率に対するコメントを表示します
 [8] 表示したコメントを音声で読み上げます

(3)-1 メニューの「保有株損益率」を実行
・アクティブな「保有株一覧表」シートを対象に実行するので、カレンダー表示を
 したい「保有株一覧表」記載のシートをアクティブ状態にしてからメニュー項目を
 クリックする。(この、別ブックを開き「保有株一覧表」シートをアクティブな状態
 にして実行は(3)-2、(3)-3も同様です)
・「保有株損益率」は通常実行する項目で、本日までのデータを取得して、
 カレンダーを自動的に作成し購入日からの保有日数をカレンダーに記入し、
 購入価格と各日の終値を比較して損益率を色で表示します。
 (注意:祭日に本マクロを実行した場合も今日の値動きを追加してしまいますが 
  そのデータは前日のデータでカレンダーにダブって表示します)
・H列の売り単価には、ザラ場では今日の値動き(約20分遅れの現在値)、15:00
 以降は終値をマクロで自動的に上書きします。
 (約20分遅れであり9:20前や、出来高ゼロの間は今日の値動きを追加
  できないので、今日の値動きが確定するまで最終の正しい損益率を表示できません)
・売却済みでG列に日付のある銘柄は対象外でカレンダーに表示されません。
・この項目は保有株のトレースであり全銘柄が売却済み(G列に日付がある)の
 ケースでは保有株なしのメッセージが出て終了します。

(3)-2 メニューの「全データ確認」「本日まで」を実行
・前(3)-1ではG列に日付のある銘柄はトレース対象外でカレンダーに表示され
 ませんが、本項目では一覧表の全銘柄を本日までトレースします。
 (売ってしまった後の動きを見たい時に実行します)

(3)-3 メニューの「全データ確認」「売り日まで」を実行
・全銘柄をカレンダー表示するのは前(3)-2項と同じですが、こちらはG列に日付
 のある銘柄はその日付までを表示します。他は本日まで表示します。
・図10-13aは、(2)項の表を対象に本項目を実行で作成されたカレンダー例です。
(図tp18-3 保有日数管理カレンダー例)



(4) 保有株の本日の状況を音声でコメント
コメントの音声読み上げはExcel2002/2003が対象でExcel2000実行できません。
Excel2007で実行する場合は日本語音声アプリケーションの購入インストールが
必要であり、通常のExcel2007のみでは実行できません。

(4)-1 準備事項
[1]コントロールパネルの音声認識の音声の選択で LH Kenji か LH Naoko を
選んでおいて下さい
(図tp18-4.j 音声認識プロパティ選択例)



[2] コントロールパネルの音声合成にLH KenjiとNaokoがいない場合追加方法
 ・コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」を開く
 ・Office Xp 〜の欄の変更をクリック
 ・Microsoft Excel for Windowsの左のプラスを押して展開
 ・「読み上げ」のディスクアイコンをクリックしてマイコンピュータから実行を選択
 ・「更新」をクリック
著者場合は、旧Office持っており、Windows XPの環境ではExcel2007でも
Excel2002またはExcel2003の「読み上げ」をインストールすれば日本語の
ケンジ君とナオコさんの読み上げができるようになりました。

ただし、WindowsVista機では、英語での読み上げ機能のみが標準であり
日本語音声のプリケーションを入れないと日本語読み上げはできません。

[3]スピーカーの音量を調整
  音が出ないように絞ってある場合は適当な音量に調整してください。


(4)-2 コメント内容と判定値の設定
「tp18-保有日数カレンダー.xls」の「指標シート」に図10-14cに示すような
コメントデータを記述します。サンプルとして記載のデータは見本であり使用者
の投資スタイルに合った内容に変更して使用してください。

なお、「指標シート」は非表示になっているので、メニューの「ウインドウ」「再表示」
をクリックして表示されたダイアログにある「tp18-保有日数カレンダー」をクリック
で表示できます(表示後は「ウインドウ」「表示しない」で再度非表示にして下さい)。

A列は項目名で、B・C・D列がコメントデータです。なお、C列はコメント以外にC列に
記載の数値によりどのコメントにするかの判定値として使用します。
したがって、この数値とコメントを変更で音声読み上げコメントを変えることができます。

(図tp18-5 指標シートのコメントデータ例)



(4)-3 コメント条件のメニューからの設定
メニューからのコメント関連は図10-14dに示す項目があります。

[1] 実行の設定
音声の読み上げについては周りに人がいる場合等では消音にしたいケースが
あります。その場合はメニューの「実行の設定」クリックで図10-14eのダイアログ
が表示されるので「0」を入力で音声の読み上げプロシージャは実行しません。
なおデフォルトは「1」の設定です。ただし、メニューの「音声コメントを再生」を
クリックした場合は音声の読み上げプロシージャを呼び出すので再生します。

この「0」または「1」は「指標シート」C1セル(図10-14c参照)に保存さるので、
「指標シート」を開いてC1セルをマニュアルで書き換える方法もあります。
(図tp18-6 音声再生の実行を設定例)



[2] コメント日の指定
本マクロは保有株の本日状況を知るために有効で、カレンダーは常に最終日の
今日までを表示します。コメントは最終日を対象に行いますが、シミュレーションと
して過去の日付を指定してコメントデータの確認や自己の投資スタイルを反省
したい場合は最終日をこのメニュー項目で指定できます(図10-14f 参照)。
日付を過去日に指定した場合、カレンダーの保有日数は指定日が最終となり
コメントも指定日の状況となります。

この日付は「指標シート」B2セル(図10-14c参照)に保存さるので、
「指標シート」を開いてB2セルをマニュアルで書き換える方法もあります。

なお、デフォルトは本日で「tp18-保有日数カレンダー.xls」を開いた時設定され
ます。設定した日付でカレンダー作成を実行しますが、最終日を本日に戻す場合
はこのメニューで変更か1度Excelを閉じて再度開けば戻ります。

(図tp18-7 コメント日の指定例)



(4)-4 コメント読み上げの実行
[1] 読み上げの自動実行
 通常は、(4)-3[1]実行の設定、を「1」に設定してあれば、シートのカレンダー
 表示行の下にコメントを記入後に自動的にそのコメントを読み上げます。
 (読み上げは「Escキー」を押せば終了できます)

[2] 音声コメントを再生
 前項に説明のように自動的に読み上げを実行しすが、同じ内容を再度聞きたい
 場合はメニューの(図10-14d参照)「音声コメントを再生」をクリックでコメント
 データを再度読み上げます。



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