【目次】  前p2-22<<【p2-23】>>次p2-24
 
●風越山の山采や野花
・風越山は山菜なども実に豊富に生えており、五月から六月にかけては、山菜採りで賑やかであった。ウド・ゼンマイ・ワラビ
・フキ等が主体でゴンボの葉っぱなども有った。山菜採りにはカマスを持って行き、カマスに一杯取って背負って掃った。
 
ワラビは太いものが少なく相対的に痩せた。線香ワラビという細いものが多かった。
これは、毎年春新芽が出ないうちに行う山焼きのせいだと思うが一部の人は、山焼きの時出来る灰で山が肥えると信じてい
たようだ。草は燃やさないで自然に腐らして置いた場所の方が肥えて太ったものが生える。
 
鳳越山にはヒバリが多くおり、蛇も多かった、特に蝮は珍重されていた。コロコロと転がって来るというツチノコの噂もあった。
カイト花と言う野花ショウブの花や笹ユリ、キキョウ、ナデシコ、オミナ工シ、リンドウ、等の野草が沢山咲いて居た。《写真a〜f》
所々には赤い花が咲く古葉の三つ葉ツツジも有った。野窪の奥の宮林中には 『おおれん小屋』 と言う所があり、
黄色い根を煎じてのむと、苦いが胃が悪いときの薬になる 『おおれん』 と言う薬草があった。
 
昭和四十年頃からはシラカバ等の潅木が生い茂る様になり、平成時代になると最早草力ツパの姿は望めなくなって風景の
佳さも、採集の楽しさも、刈り干刈りでの充実感も、何にも無くなってしまった。
の窪の下の方でカッパと官林の界あたりには小さい沢があり、西久保と東野の間に流れ下っている。
戦後食料事情の悪いときは此の辺りの水菜まで取りにいった、水菜は美味だった。
 
記事:
<本ページに出てきた野花:左から、aオミナエシ、・bキキョウ、・cアヤメ >
  
 
<本ページに出てきた野花:左から、d1ササユリ、・d2オニユリ、・d3ヤマユリ>
  
上記文中では「ササユリ」なっているが、森林の中では見かけた気がするが、実際に草刈場にあったのは「オニユリ」でした。
「ヤマユリ」も吉野の通学路付近の草原に昔は沢山ありましたが、最近は全然見かけません。
 
<本ページに出てきた野花:左から、eナデシコ、・fリンドウ>
 
 
■風越山で野花を取った来た思い出
小学校5〜6年か中学1年頃の思いでですが、町部の8月14日からのお盆の前に(その頃吉野だけは7月盆でしたが、何時の
頃からか忘れたが吉野も8月になった)、一人で風越山の草刈場へ行って花を採って来ると、お袋が町へ持っていき売って
くれた。小遣いが入って嬉しかった記憶がる。花の種類はほとんどが「オミナエシ」で、そこにキキョウやオニユリを混ぜて
直径5cmほどに縛って、一束10円で売れた気がする。 時間は草刈場までの行き40分、約20束分の花採取1〜2時間、
帰りは下りで15分ていどでした。
 
【目次】  前p2-22<< 【p2-23】>>次p2-24